久しぶりの更新となってしまいましたが、
今回は先日運行したボランティアバスの様子をご報告いたします。
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日程:2018年3月9日(金)出発、10日(土)活動
行先:宮城県気仙沼市波路上、明戸海岸
内容:行方不明者の捜索、思い出の品探しほか海岸清掃
参加人数:一般30名(現地合流含む)、リバイブジャパン6名
交通:大型観光バス(山梨峡北交通株式会社、乗務員2名)
受入先:一般社団法人気仙沼復興協会
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去る3月9日夜
それぞれの思いを乗せて、気仙沼市に向かいました。
東京を経由し都内参加者を乗せ一路東北へ。
途中小雪が舞う道のりでしたが、
道の駅「上品の郷」で夜明けを待ち旧大川小学校へ。
全員で線香を手向けさせていただきました。
そして、海沿いを北上し南三陸から気仙沼へ向かいます。
その道も工事が進み、以前とは景色が変わっていることが見て取れます。
また、前日までの大雨で冠水している道路があちこちにありました。
8時30分過ぎ
この日お世話になる気仙沼復興協会に到着し
活動前のオリエンテーションを受けます。
その後、今回捜索する明戸海岸へ移動。
>>活動場所<<
活動前に慰霊碑にて線香を手向けました。
新たに防災広場が整備され、築山と呼ばれる避難用の建物が設置されています。
慰霊碑は以前あった場所からここに移動されていました。
近くにはこれから別に杉ノ下地区コミュニティ広場が整備されるようです。
こちらが明戸海岸です。
捜索や清掃の方法段取りを確認後、リバイブジャパンは3班に分かれ活動開始。
漂流物を拾い集める人、捜索をする人
それぞれに手分けして進めます。
天気は回復に向かっていましたが、沿岸部は陽がさすほどではなく
冷たい海風に当たりながらの作業は体に堪えます。
帰路の都合上、昼過ぎには終了しなければならないため
休憩を挟みながら誰もが黙々と手元の石をよけたり、
うち上げられた海藻を動かしながら探し続けます。
昼過ぎには青空が広がり気温も上がってきていました。
昼食時間です。
駐車場に戻り、それぞれに用意した食事を楽しみます。
着替えと片付けを終え撤収。
次に向かうのは「気仙沼さかなの駅」
気仙沼に来る度に立ち寄らせていただく場所です。
地元の海産物やお土産が所狭しと並んでいる店内を回り
お目当ての品を購入します。
その後、疲れを癒すために「気仙沼ほっこり湯」にて1時間ほどの休憩のあと出発。
今回は帰路の途中で「南三陸さんさん商店街」に立ち寄りました。
こちらでは買物よりも防災庁舎跡を見ていただくことが目的です。
翌日が7年目ということもあったのでしょうか?
テレビ局の中継車がありました。
目に見えるもの
三陸道も延長になり、更に町並みも変わり嬉しいことです。
目に見えないもの
僅かな時間でそれを感じることはできません。
今もなお、気仙沼市内だけでも215命もの行方不明者がいます。
今回の活動では手掛かりとなるものは見つけることができませんでしたが、
次に訪れるボランティアへ引き継ぎます。
そしてまたそのバトンを受け取りに足を運ばせていただきたいと思います。
3月11日を迎えるにあたり
謹んで哀悼の意を表すると共に全ての人に心穏やかな日が訪れることを願って止みません。
1年振りの気仙沼市でのボランティア活動は、36名で行うことができました。
山梨はもとより、遠くは奈良、長野、静岡など、
全国各地の小学生から60代まで多くの方がご参加くださいました。
天気にも恵まれ、事故なくできたことがなによりです。
この度の実施にあたり、ご支援ご協力をくださった皆さまに
心より感謝申し上げます。
(2018.3.10明戸海岸にて/気仙沼復興協会提供)
あの日を忘れないために
待ちわびる人、支えを必要とする人がいる限り
私たちも走り続けます。
※掲載している写真はリバイブジャパン撮影