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2013年10月18日の夜山梨を出発したボランティアバスは今回初めて東京都内で2ヶ所の乗降場所を設けました。これにより参加者の利便性の向上とより大勢の方ご参加下さるようになれば幸いです。
気持ちの良い天候の中で行われた陸前高田市での活動は以下より。

活動日
平成25年10月19日土曜日

参加者人数
42名

目的地
岩手県陸前高田市復興サポートステーション

活動場所
陸前高田市高田町古川沼周辺

より大きな地図で 10月19日活動場所(ボランティア) を表示

作業内容など
古川沼周辺でのガレキ撤去および、遺品の捜索
今年の7月下旬から潜水による遺体、遺品捜索がやっと始まったとの事です。陸前高田市では200名以上が今なお行方不明で2年と7ヶ月経過した現在でもその作業が続いています。
埋め立て工事が行われる中、安全を最優先にヘルメットを着用し、引き上げられた土砂を丁寧にふるいにかけ分別作業を行いました。作業を始めるにあたり参加者全員で黙祷を捧げ、地元住民の方、サポートステーションのスタッフと一緒になって活動を致しました。活動風景を写真で掲載いたします。

活動の様子
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作業現場は工事関係者以外立ち入り禁止となっております。工事車両が行き来する中での作業のためヘルメットは絶対着用です。(持参していない方はサポートセンターで借りる事が可能です)
写真からお分かり頂けると思いますが作業場所のすぐ脇を工事車両が通過するため大変危険です。
この捜索には岩手県と陸前高田市、工事業者が安全を確保することを条件に今回の場所を作業場所として下さっております。現場でヘルメットを脱ぐ事は禁止としております。もし万が一怪我人が出た場合は活動をすぐ中止し撤退となります。そのような場合、ボランティアとして今後こちらの場所では活動はできなくなってしまいます。地元の人たちにとって古川沼が最後の希望とあって、今後ボランティアの活動が無くなってしまうということは、その望みが断たれてしまうことになってしまいます。そのような場所での活動となり、私たちは細心の注意と敬意を持ってボランティアに臨ませて頂きました。


作業にあたってはサポートセンターのスタッフが付いて下さり、参加者へ作業内容の指示を出してくれます。今回は我々の団体の他に100名近い個人と団体の人たちと一緒に作業をしました。

簡単な作業内容の案内ですが、ご覧の通り高く積まれている土砂の山は古川沼周辺で掘り起こしされたもので、それらを篩い(ふるい)にかけ小さなガレキなどを取り除く作業です。取り除いたガレキなどは分別し、中には遺品らしきものも出てくる場合があります。名前の分かる遺品についてはセンタースタッフに預かってもらいます。

作業は午前09時30分から始め途中お昼休憩を40分程度挟み午後13時15分には終了いたしました。
他の団体や個人ボランティアの方々は14時過ぎまで活動を続けるようですが、私たちリバイブジャパンのボランティアバスでは東京、山梨の到着時間の都合もあることから、早めの撤収となりました。

撤収後は、サポートステーションへ戻り資材の洗浄と返却をいたします。

                     
              
        
以上でボランティア活動は終了となります。

―その後、気仙沼市内の「お魚市場」へ立ち寄り買物と休憩時間を設けました。
この時間は自由時間となっているため、近隣にある気仙沼プラザホテルで入浴をされた方もいらっしゃいました。

―23時30分
東京都池袋到着
―24時00分
東京駅到着
―26時00分(深夜2時)
山梨県内各所到着

帰路の高速道路で渋滞のため40分ほど時間を要してしまい、
到着が予定時刻より遅れてしまいました。

諸事情により、稀にこのようなことがあることをご了承の上ご参加ください。

*後記
今回活動に参加した方の感想ですが、ご紹介させて頂きます。
・・・・
・・
今回の活動場所は古川沼周辺。行方不明者の遺族にとっては最後の砦。
砂をふるいにかけて、貝殻や石を分別して残った物の中に手掛かりがないかを探しました。
私は遺髪を見つけることができ、NPO担当の方にお渡ししました。DNA鑑定などにより特定ができれば、ご家族の元に帰ることができるかもしれません。通常は1日で何らかの発見に至ることは少ないようなので、ReviveJapanのボランティアバス42人が1日活動した結果1件としてはとても大きな発見だったと思います。
次に活動する団体が引き続き良い結果を出せますように。』(K・T様)



まだまだ同所での捜索は続きます。
二年以上が過ぎても、このような状況なのです。
防潮堤の建設や土地のかさ上げなど町の復興工事も早期に完成させなければなりません。
無情な時間の流れの中で粛々と双方が進められています。
毎日ボランティアさんが入ったとしても、来年の春までどこまでできるか・・・
私たちもできる限りお手伝いに行きたいと思っております。


参加下さった皆さんのご協力のもと、今回のボランティア活動も怪我無く、無事に終了となりました。
ありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
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(‘平成25年10月19日陸前高田市復興サポートステーションにて’) 記 秋山