甲斐のめぐみのスタッフは、今回の震災で知り合った被災者の尾形さんと一緒に気仙沼港や大谷小学校を見て回りました。以下はそのスタッフの方による直接のコメントになります。
  
 気仙沼港は、地震、津波、火災と被災地の中でももっとも大きな被害を出した地域のひとつです。ここ一ヶ月で道路をふさいでいた瓦礫の撤去や寸断された道路の修復がすすみ、どうにか通行ができるようになったらしいです。(それでも未だ通行できない箇所があるらしいです。)
 その現場はあまりにも酷すぎました。気仙沼港といば、大小数多くの水産加工場が立ち並び、大島への玄関口でもあり、そこで生活する人は勿論、働く人たちや観光者を受け入れるための店やホテルもあったりで賑わいのある大きな港でした。
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骨組みだけの加工場、焼け焦げた瓦礫や大型船、そこに何か建っていたらしい基礎の跡、そこにあったあらゆる建物は甚大な被害を受けているのが一目で分かります。水産業だけでなく観光業も含め港は壊滅的な被害であり、その影響は雇用も含め図りしれないでしょう。
 その他に気がついたのは、辺りを漂う悪臭です。尾形さんに聞くと、服などにも染み付き、売り物の場合はとても買えないと言ってました。この悪臭は、津波の際の海からのヘドロや加工前に冷凍保存されていたマグロなどの回収されない魚があちらこちらに散乱、腐敗したために発生する悪臭らしいです。数分立っているだけでも、気分が悪くなりそうでした。・・・・
 その後、大谷小学校に立ち寄り、校庭に建つ仮設住宅の状況などを確認しました既に建設は終わり、入居募集も始まっているとのことでした。
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この場所に何年住まなければいけないのでしょうか。
そして、その間ここの子供たちはどこで遊び、運動するのでしょうか。運動会などはできるのでしょうか――。
全てが同時にうまくいくことなんてないかもしれませんがまた一つ新たな問題を抱えたようです。
 
気が遠くなるような復興の道のりです。私たちは、できることを、できるだけ、支援し続けたいと思います。
以上
11回目にあたる今回のボランティア活動は、出発してから2回目の日付が変わり29日の午前1時半に韮崎市、2時には本社に戻って無事に終了しました。改めて、同行された韮崎市役所職員の皆さん、乗務員さん、お疲れ様でした!。