こんにちは
代表の野口です。
平素は、弊社をご利用を頂きご厚情のほど、心より御礼申し上げます。
先日19日発行の読売新聞全国版に東北支援をする弊社のボランティアバスについて
取り上げて頂きました。
震災当初から継続して行っている個人団体企業のひとつとして
取材のオファーがあり、支援の輪が少しでも広がればという思いでお引き受けさせていただきました。
全国版ということもあり、県内外から様々な応援のメッセージや感謝のお言葉をいただき
少々戸惑っております。
4千、100回という数字は、参加して下さったボランティアの皆さんひとり一人の想いです。
貴重な時間とお金、労力を費やして、無償の行為を重ねたボランティアさんの人数であり
一回一回に込められた皆さんの想いが積み重なった数です。
私共としては、他の支援をされている方や協力してくださる方々と同じように
ただ一心にできることをさせていただいているだけですし、
何よりもボランティアのみなさんや周りの方々のご協力があってこそ
このようなことが続けられることと思っております。
ただ、このような機会も滅多にないことでもあり、
この場をお借りして、個人的な思いを綴ってみようと思います。
お時間ある方は、ご一読下さい。
東北の現状は、今ではあまりメディアでも報道されなくなりました。
当たり前のことですが、町の形成として人が″住むこと”が前提であれば
暮らしていくためには、生活の糧(仕事)が必要となります。
それだけではなく、学校や病院、スーパー、公共交通など暮らしの条件が整ってこそ
初めてその場所に″住みたい”という意識が生まれ、人が集まり、コミュニティーが生まれ
町を形作っていくものと思います。
果たして現状はどうでしょうか
震災以降、それまでとすっかり住む条件が変わってしまった場所においては
目に見える復興とは裏腹に私達には到底計り知れない日常があり、そのようなお話も伺います。
もちろんそこに暮らす方々が自力で生活やコミュニティー再建をしていくことが本当の復興とは思いますが、誰もが同様に苦境を乗り越え、自活できるとは限りません。
私のことと例えては申し訳ないのですが、私自身弱い人間です。
そんな私を支えてくれる社員や仲間、周囲の励ましがあると思えば、へこたれず、くじけず
転んでも立ち上がっていけます。
目標や夢があればこそ、それに向かって頑張ってゆけるものだとしても
心が折れそうな時に支えてくれる誰かがいてほしいと思うのは自然なことだと思います。
震災がもたらした現実に依らず、
夢や希望は、苦しみや妥協という現実によって削られていきます。
しかし、それに負けない信念や支えがあれば、乗り越えていくこともできるかもしれません。
ボランティアとして、
行方不明者や遺品の捜索、瓦礫の片づけなど、できることはまだありますが、
以前、このような話を聞いたことがあります。
ボランティアが来ると、現地の方々の雇用(仕事)を奪うことになる と。
でも、そのようなことはないと思っています。
それは、人手の足りないところのボランティアだからです。
そして、前述に書いたようなお手伝いだけでない他の意味もあると思うからです。
私共ができることは、些細なことしかできません。
経済や産業として必要な事は、それをできる企業や考えなければいけない人たちの役目です。
私が逆の立場だったら・・・と思えば
何かできることがあるかもしれません。
何をするか ではなく 何ができるか
これからも できることを できるときに できるだけ
それが精一杯でなくとも、ほんの少しでもと思っています。
現地の方やお読みになった方の中には、なんて烏滸がましい奴なんだ
と思われる人もいらっしゃるかもしれません。
自分が何度となく足を運ばせていただいても、何も分かっていないのかもしれません。
実際、やっていることはボランティアの皆さんの手と想いをお届けさせてもらっているだけです。
最後になりましたが、私がこの活動を通じて思ったことのひとつ。
「縁」についてです。
ボランティアに参加して下さる方は、見知らぬ方ばかりです。
もちろん参加者同士もほとんどが初対面です。
不思議なもので、活動前は誰もが無口ですが活動最中や終わってからの車中では
気が付くと会話が始まっています。
初めは他人行儀だった者同士が2回3回と偶然一緒になれば、
まるで懐かしい友人に会ったような感覚になります。
そして、いつしかお互いの色々なことを話すようになり、新たな発見や日常にも
今までになかった変化が生まれることがあります。
これはどういうことでしょう。
現地で知り合った方々も同様です。
今ではすっかりお世話になることも多々。
応援に行っているつもりが、反対に応援されている気持ちになってしまいます。
偶然に同じバスに乗車しただけ、何度か同じ場所に伺っているだけのことですが、
関わらせて頂いた地域の将来を楽しみに、皆さんと一緒に夢を見させてもらい
いつの日かこの活動が終わったとしても
この縁はどこかできっと繋がっていくんだろうなぁ と、
そんなことを想像しながら、ボラバスを続けております。
今回の新聞掲載によって一人でも東北に関心をお寄せいただければ幸いですが、
この記事をご覧いただいた方の中で、ボランティアに参加してみたいという方がおりましたら
ぜひ、一度ご参加下さい。
「ほっとかないぜ!甦れ東北!」
これからも社員一同、安全運行に努めて参ります。
皆様のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
一期一会
山梨峡北交通株式会社 野口 正人
代表の野口です。
平素は、弊社をご利用を頂きご厚情のほど、心より御礼申し上げます。
先日19日発行の読売新聞全国版に東北支援をする弊社のボランティアバスについて
取り上げて頂きました。
震災当初から継続して行っている個人団体企業のひとつとして
取材のオファーがあり、支援の輪が少しでも広がればという思いでお引き受けさせていただきました。
全国版ということもあり、県内外から様々な応援のメッセージや感謝のお言葉をいただき
少々戸惑っております。
4千、100回という数字は、参加して下さったボランティアの皆さんひとり一人の想いです。
貴重な時間とお金、労力を費やして、無償の行為を重ねたボランティアさんの人数であり
一回一回に込められた皆さんの想いが積み重なった数です。
私共としては、他の支援をされている方や協力してくださる方々と同じように
ただ一心にできることをさせていただいているだけですし、
何よりもボランティアのみなさんや周りの方々のご協力があってこそ
このようなことが続けられることと思っております。
ただ、このような機会も滅多にないことでもあり、
この場をお借りして、個人的な思いを綴ってみようと思います。
お時間ある方は、ご一読下さい。
東北の現状は、今ではあまりメディアでも報道されなくなりました。
当たり前のことですが、町の形成として人が″住むこと”が前提であれば
暮らしていくためには、生活の糧(仕事)が必要となります。
それだけではなく、学校や病院、スーパー、公共交通など暮らしの条件が整ってこそ
初めてその場所に″住みたい”という意識が生まれ、人が集まり、コミュニティーが生まれ
町を形作っていくものと思います。
果たして現状はどうでしょうか
震災以降、それまでとすっかり住む条件が変わってしまった場所においては
目に見える復興とは裏腹に私達には到底計り知れない日常があり、そのようなお話も伺います。
もちろんそこに暮らす方々が自力で生活やコミュニティー再建をしていくことが本当の復興とは思いますが、誰もが同様に苦境を乗り越え、自活できるとは限りません。
私のことと例えては申し訳ないのですが、私自身弱い人間です。
そんな私を支えてくれる社員や仲間、周囲の励ましがあると思えば、へこたれず、くじけず
転んでも立ち上がっていけます。
目標や夢があればこそ、それに向かって頑張ってゆけるものだとしても
心が折れそうな時に支えてくれる誰かがいてほしいと思うのは自然なことだと思います。
震災がもたらした現実に依らず、
夢や希望は、苦しみや妥協という現実によって削られていきます。
しかし、それに負けない信念や支えがあれば、乗り越えていくこともできるかもしれません。
ボランティアとして、
行方不明者や遺品の捜索、瓦礫の片づけなど、できることはまだありますが、
以前、このような話を聞いたことがあります。
ボランティアが来ると、現地の方々の雇用(仕事)を奪うことになる と。
でも、そのようなことはないと思っています。
それは、人手の足りないところのボランティアだからです。
そして、前述に書いたようなお手伝いだけでない他の意味もあると思うからです。
私共ができることは、些細なことしかできません。
経済や産業として必要な事は、それをできる企業や考えなければいけない人たちの役目です。
私が逆の立場だったら・・・と思えば
何かできることがあるかもしれません。
何をするか ではなく 何ができるか
これからも できることを できるときに できるだけ
それが精一杯でなくとも、ほんの少しでもと思っています。
現地の方やお読みになった方の中には、なんて烏滸がましい奴なんだ
と思われる人もいらっしゃるかもしれません。
自分が何度となく足を運ばせていただいても、何も分かっていないのかもしれません。
実際、やっていることはボランティアの皆さんの手と想いをお届けさせてもらっているだけです。
最後になりましたが、私がこの活動を通じて思ったことのひとつ。
「縁」についてです。
ボランティアに参加して下さる方は、見知らぬ方ばかりです。
もちろん参加者同士もほとんどが初対面です。
不思議なもので、活動前は誰もが無口ですが活動最中や終わってからの車中では
気が付くと会話が始まっています。
初めは他人行儀だった者同士が2回3回と偶然一緒になれば、
まるで懐かしい友人に会ったような感覚になります。
そして、いつしかお互いの色々なことを話すようになり、新たな発見や日常にも
今までになかった変化が生まれることがあります。
これはどういうことでしょう。
現地で知り合った方々も同様です。
今ではすっかりお世話になることも多々。
応援に行っているつもりが、反対に応援されている気持ちになってしまいます。
偶然に同じバスに乗車しただけ、何度か同じ場所に伺っているだけのことですが、
関わらせて頂いた地域の将来を楽しみに、皆さんと一緒に夢を見させてもらい
いつの日かこの活動が終わったとしても
この縁はどこかできっと繋がっていくんだろうなぁ と、
そんなことを想像しながら、ボラバスを続けております。
今回の新聞掲載によって一人でも東北に関心をお寄せいただければ幸いですが、
この記事をご覧いただいた方の中で、ボランティアに参加してみたいという方がおりましたら
ぜひ、一度ご参加下さい。
「ほっとかないぜ!甦れ東北!」
これからも社員一同、安全運行に努めて参ります。
皆様のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
一期一会
山梨峡北交通株式会社 野口 正人